口臭は誰でも発生するものですが、いくつかの種類があります。
原因となるのは口腔内の問題か、胃を含む内臓の問題に大きく分けられており、口から発する臭いだとしても、原因は多岐にわたるといえます。
子どもにも口臭があり、その原因も大人と同じようにあります。
この口臭の種類と原因を調べて、それぞれの予防や改善法を調査してみました。
ここで分かること
口臭は健康のバロメーターになる?口臭の種類と原因について
口臭にはいくつかの種類があり、その数だけ原因があります。
口臭が起こるほとんどは、口か胃に原因があると言われており、日常生活との関係も深いものばかりです。
体調不良の前兆として口臭がきつくなることがあるため、健康のバロメーターとしても管理したいものです。
口臭の種類と原因について詳しく見ていきましょう!
口腔内に原因がある生理的口臭について
生理的口臭は誰でも多少は臭う口臭で、程度の差はありますが、日常生活の中で改善できることがほとんどです。
唾液の分泌が少ないときに、口腔内に細菌が繁殖して、プラークや舌苔にあるタンパク質を分解し、口臭の原因物質の1つ、揮発性硫黄化合物(VSC)を発生させます。
臭いには、揮発性硫黄化合物(VSC)を始め、卵が腐ったような臭いの硫化水素や、野菜の腐敗臭、ごみの臭いなどさまざまなものがあり、この中でも硫化水素は長時間嗅ぐことで、体調不良を起こすことがあり、致死性のあるガスの1つです。

- 口の中の食べかすなどの汚れ
- 起床時・空腹時・緊張などによる口渇時
- 生理中
- 妊娠中

- 唾液の減少による細菌の増殖
- 細菌が発生させる揮発性硫黄化合物(VSC)
- ホルモンバランスの変化
口腔内に臭いを残す外因的口臭について
外因的口臭は、ニンニクやネギ、酒やたばこなどの、飲食物や嗜好品によって発生する口臭で、口臭の中では一時的なものとして知られています。
ニンニクの利いたギョーザを食べた翌日は、酷いニンニク臭がしますが時間の経過とともに臭いが消えていくように、時間の経過によって解決する口臭です。

- 飲食
- 飲酒
- 喫煙

- 臭いの強い食品の摂取
- 酒やたばこなどの嗜好品を好む傾向
胃に原因があるかも?病的口臭について
病的口臭は、ほとんどのものが口腔内に由来しているものですが、胃腸を含む内臓の病気によって発生することがあります。
胃から腸にかけての病気の場合、消化不良や十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃がん、逆流性食道炎、便秘や下痢などでも口臭が発生します。
胃を中心とした消化器官は、円滑な消化活動ができない状態になると、食べた食品がうまく消化されないまま長時間滞在し、発行して口臭が発生します。
その他逆流性食道炎の場合は、胃液が食道に逆流するので酸っぱい口臭が発生し、便秘でも腸内で腐敗した排せつ物から出る有害物質によって口臭が発生します。
口腔内から口臭が発生する場合だと歯周病や虫歯などが代表的で、これらは治療とともに改善する傾向があります。

- 胃腸を含む内臓の病気
- 口腔内の病気

- 鼻やのど、呼吸器、消化器、その他内臓の病気
- 歯周病や虫歯、プラーク、歯石、舌苔、唾液の減少、義歯など
精神的口臭について
どんな人でも1日の中で口臭が強くなったり、弱くなったり変化します。
たまたま口臭が強くなったときに気になり、それ以降自分の口臭が気になってしまい、日常生活に支障が出る状態を精神的口臭といいます。
これは人間がこだわりを持つと、こだわりに対して感じる最小値が下がることに関係があり、味を追求する料理人やソムリエが一般の人よりも、わずかな味の違いを感じることと似ています。
これらと同じように精神的口臭の方は、一般の方よりも人一倍口臭に敏感になる傾向なのです。
精神的口臭で悩む方は、原因を理解することや、不安を取り除くことで、症状が改善することが多くあります。

- 心理的口臭
- ストレスによる口臭

- 何らかのきっかけで自分には強い口臭があると思い込むこと
- 何らかの影響でストレスを感じ、唾液の量が少なくなることによる口臭の発生
どうして口や胃からは臭いが発生するのか
口臭は口に原因があるのか、胃(内臓)に原因があるのかによっては、臭いが発生するメカニズムは少し異なりますが、共通しているのは食べたものが分解や発酵していることが挙げられます。
体内には細菌や食品を消化するための酸が多く存在し、口腔内では細菌が食べかすを分解し、胃を始めとする内臓では、何らかの原因によってうまく消化されないか、異常発酵して悪臭を放つようになってしまいます。
このときに発生するのが口臭であり、臭いは直接口腔内から発生するか、有害物質となって血液を通り、肺から口臭となって排出されるなど、排出される経路もいくつかあります。
口腔内・胃(内臓)からの口臭は、どちらの場合も放置しておくことは危険で、放置することにより酷い口臭となるほか、健康を著しく害する可能性があるため、気になったらすぐケアすることや、定期的なケアをすることが良いでしょう。
子どもの口臭が気になる?種類と原因について調査
子どもにも口臭があり、保護者が気づくくらいだと相当臭っている可能性が高いです。
子どもの口臭にも種類や原因があり、口と胃に分けることができます。
うまく歯磨きができていないことも多いですが、保護者のフォローなしには解決できない問題です。
子どもの口臭の種類と原因、臭いの元となる口や胃について調査してみました。
子どもの口臭の種類と原因について
子どもの口臭は、大人の口臭と同じように、誰にでも発生するものです。
しかしやはり種類や原因があり、口腔内に原因がある場合と胃腸などの内臓に原因がある場合に分かれます。
子どもの口臭が気になるときに気を付けたいのは、できるだけ早く対処することで、子どもの健康や日常的な癖を改善することが、直接的な口臭改善につながります。
口臭は目に見えるものではないので、気づくとしたら抱っこしたときやスキンシップのときが多いですが、気づいてから対応しても決して遅くはありません。
さまざまな原因を探り、原因に適した対処をすることで、口臭は徐々に弱くなり気にならなくなっていきます。
まずは、鼻づまりや胃腸の病気、虫歯など治療が必要になることが無ければ、歯磨きを徹底するとともに、仕上げ磨きもすると良いです。

- 口腔内に原因があるもの
- 胃を始めとする内臓に原因があるもの

- 歯磨きが不十分な状態
- 虫歯がある
- 日常的に口呼吸をしている
- 日常的な鼻づまりがある
- ウイルス性の風邪などの胃腸の病気
- ストレスによる全身の機能低下
子どもの口臭の原因の中で、ストレスによる全身の機能低下が疑わしいときは、子どもの欲求を満たし、ストレスの解消にも取り組んでいきましょう。
子ども自身がリラックスしたり、安心できる場所があると免疫力もアップし始めて、口臭を含めたさまざまな症状が改善に向かいます。
子どものストレスは、イライラしている様子や、ふさぎ込んでいる様子などメンタル面に症状が出やすいので、普段と違っておかしいなと思ったら、少し時間を作ってゆっくり話を聞いてあげるなど、原因を探りながら欲求を叶えてあげるように配慮していきましょう。