口臭の原因は胃?胃からくる口臭の原因と対策

お腹をおさえる男性

口臭は口腔内の汚れが原因で発生することが多いですが、実は、胃の状態悪化や、胃に関係する病気、胃を始めとする消化器官が弱っている場合や病気のときも、口臭が強くなります。

卵が腐ったような臭いや、食品の腐敗臭などが中心的で、いずれの場合も顔をそむけたくなるような臭いが特徴的です。

胃が関係する口臭について見ていきましょう。

生活習慣が深い関係が!胃からくる口臭の特徴

口臭は個人差があり、臭いの印象も随分異なります。

口臭の中でも、おならのような臭いがするときは、胃から来る口臭だと言われています。

胃から来る口臭にはいくつか種類があり、食生活や生活習慣との関係が深いことがわかっています。

これらの口臭には病気が隠れていることもあるので、胃から来る口臭について詳しく調査しました。

胃に負担をかける不規則な食生活は口臭の元!原因と対策を紹介

胃からくる口臭は、胃の機能が低下することが大きな原因で、不規則な食生活は代表的な口臭の原因だと言えます。

暴飲暴食はもちろんのこと、1日3食しっかり食べる場合でも、肉が中心のメニューや香辛料が多い料理、塩辛い味付けの料理を多く食べることは、胃に負担がかかってしまいます。

胃に負担をかけた食生活は、口臭を引き起こすと同時に、体調不良の原因にもなるので、胃に優しく消化に良いメニューを食べるようにしましょう。

柔らかく煮た野菜の煮物やスープ、うどんやおかゆ、雑炊などもメニューに取り入れると、胃からくる口臭予防になります。

睡眠不足は胃腸にダメージ?睡眠不足による口臭の原因と対策

睡眠不足はときには誰もが陥るものですが、睡眠不足が続く生活は口臭を発生させることがあります。

睡眠不足は人間の体に対して、自律神経の乱れを起こすものです。

自律神経が乱れると、胃を始めとする内臓の働きを低下させるため、どうしても口臭が発生しやすくなります。

数時間お気に授乳が必要な小さな子どもがいる方や、仕事の都合で夜勤をしている方なども例外ではなく、胃のコンディションを崩しやすく、口臭もきつくなる傾向です。

睡眠不足の方は、夜の睡眠時間を増やすことや、日中に昼寝を取り入れるなど、少しでも睡眠時間を摂ることが必要です。

夜に眠る時間を1時間早めたり、寝る前は入浴してリラックスするなど、質の良い睡眠を意識することも改善法の1つです。

また20分程度の昼寝は、体を回復させる効果があるので、できる範囲でも良いので取り入れると良いでしょう。

胃に負担になるストレスは口臭悪化!原因と対策を考えよう

ストレスは、いろいろなシーンで感じるもので、ストレス社会と言われている現代では、感じない人はほとんどいません。

このストレスは、自律神経のバランスを崩す原因で、胃のコンディションも低下させます。

ストレスが多い人は胃酸過多になり、胃痛とともに口臭も強くなりやすいです。

ストレスによって口臭が強くなる状態には、胃炎や胃潰瘍、逆流性食道炎など、胃が関係する病気が隠れていることもあります。

数日で症状が改善しないときは、消化器科を受診することも考えておきましょう。

そのほかでは、気分転換ができるよう外出して、散歩などでリフレッシュするようにします。

また、体を動かすことや、誰かにストレスの原因を話すということもストレス解消に役立ちます。

ストレス発散の方法は個人によりさまざまですが、自分に合う方法で発散することが良い方法です。

喫煙&胃口臭は最悪臭!原因と対策を紹介

タバコを吸う人は、口臭が一時的にきつくなる傾向があります。

タバコは血管を収縮させるので、血行が悪くなります。

全身の血行が悪くなるので、胃も血行不良となり、胃粘膜に張り巡らされている毛細血管にも血液量が減ってダメージを受けやすい状態になってしまいます。

血行が悪くなることで、胃粘膜の抵抗力が低くなり、胃の機能も低下すれば、消化不良を起こすようになり口臭が強く、きつくなることがあります。

またタバコには特有の臭いがあり、そのタバコの臭いも口臭の一部になります。

タバコに含まれるニコチンとタールによっても口臭は悪化します。

ニコチンは唾液分泌量を低下させ、口腔内環境の悪化を招きます。

タールは歯や舌、プラークや歯石にも付着して、コンディションを崩している胃の臭いと混ざり、強烈な生臭い口臭の原因になります。

これらのタバコによる口臭は、隣に座っていても体中からプンプン臭ってくることもあり、タバコを吸わない人からすれば、すぐに気づくほど強烈な悪臭を放つものです。

タバコによる口臭を改善・予防するには、禁煙以外の方法はありません。

徐々に喫煙本数を減らすことも少しは有効ですが、きっぱり喫煙する方が口臭を早く改善できます。

病気関連の口臭は胃からくる!口臭が関係する病気とは?

口臭は内臓の病気が原因で発生することがあります。

例えば胃炎の場合は、胃の働きが低下することで、消化不良の状態となり、胃の中に食べ物が長く滞在して発酵することにより臭いが発生します。

発酵臭は大抵の場合は嫌な臭いが多いので、口臭となって感じるときは相当強い臭いとなります。

口臭を発する病気には、胃炎、十二指腸潰瘍、胃腫瘍などが挙げられますが、この限りではなく、内臓のがんなどでも口臭が発生します。

また、始めから病気ではなくても、暴飲暴食や、脂っこい食事、辛い味付けなどが原因で、胃炎などの病気へと進行することもあり、この場合も口臭がきつくなる傾向です。

胃が関係している病気があり、口臭が気になるときは、病気や諸症状の改善を行います。

医療機関を受診して、治療を受けることはもちろん、毎日の生活の中でも食生活を見直して、胃や病状に負担とならないメニューを取り入れることが必要不可欠です。

病状によっては、2~3か月程度の治療期間が必要になることもあるので、治療を優先するようにします。

胃から来る口臭改善のためにやっておきたい5つのこと

乳酸菌や酵素を摂ること 乳酸菌や酵素を摂ること
 
乳酸菌や酵素には口臭の原因菌を殺菌する効果があります。

口腔内を清潔に保つ働きも期待できるので、定期的に食べるようにしてください。

乳酸菌や酵素は、腸内環境も整えてくれます。

便秘や下痢、その他の胃腸の不調も改善する効果が期待できます。

  • ヨーグルト
  • ナチュラルチーズ
  • 味噌
  • キムチ
  • 麹を使った食品
  • 納豆
  • フレッシュなフルーツや生野菜

フルーツ類は南国系のフルーツや柑橘系のものを選ぶと、唾液を増やして、舌苔を予防する効果が期待できます。

朝食に毎朝オレンジをプラスするだけでも、口臭予防効果があるでしょう。

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栄養バランスの良い食事をすること
栄養バランスの整った食事を心掛けることは、健康に良いばかりか免疫力を高めて、口腔内に口臭の原因菌を繁殖させない効果が期待できます。

栄養バランスが整うメニューは、良く加熱してあるものや、柔らかく煮てあるものも含まれ、野菜も豊富なことから、唾液の分泌を促進して口腔内の衛生も保ってくれます。

適度な運動をすること 適度な運動をすること
適度な運動は血行促進効果があるほかに、ストレス解消や老廃物の排せつをスムーズにするなど、口臭を予防することにつながる効果があります。

運動による血行促進で、体の隅々まで栄養分が行きわたり、免疫力がアップするほか、便秘や下痢を緩和してバランスの良い便を排出させてくれます。

ストレスが解消されることで胃腸に負担になることが少なくなり、コンディションも良好な状態をキープできます。

ストレス解消のために自分の好きなことをすること
定期的に好きなことに没頭する時間を作るなど、好きなことをする時間を作ることは、ストレス解消に大きく関係しています。

運動やリラックス以外でも、好きなことをする時間があれば、より効果的にストレス発散ができ、胃の負担を軽減することから口臭予防ができます。

胃の検査は定期的に受けること 胃の検査は定期的に受けること
胃カメラなどの胃の検査では、ピロリ菌の有無を調べることができます。

ピロリ菌は胃の粘膜に住む細菌で、胃炎・胃がん・十二指腸潰瘍などを引き起こすものです。

口臭が強くても、口腔内に異常なし、胃腸疾患や耳鼻科疾患もない場合は、ピロリ菌が胃の中で増殖して口臭の原因になっているかもしれません。

胃カメラの他でも、尿や便、血液、呼吸の検査でも、ピロリ菌の有無を調べられるので、定期的な検査を受けるようにしましょう。

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