子どもの息が臭い、そう感じるときは口臭が発生しているのかもしれません。
子どもだからといって口が無臭だということはありえないことで、赤ちゃんが体調を崩したときでも口臭が気になることが多くあります。
子どもの口臭で1番多い要因や、対策法にはどのようなものがあるのでしょうか。
いろいろな角度から調べてまとめてみました。
ここで分かること
子どもの息が臭いときは口臭かも?!子どもが口臭になる原因と対策
子どもはいつでもかわいいですが、時には口や息が臭いと感じることがあります。
子どもの口臭は、大人の口臭と同じように、日常生活の中で口臭が発生する原因があり、生活習慣にも何らかの原因が隠れています。
子どもの口臭がきつくなる原因と、今からすぐにできる対策について詳しく調べてみました!
ぜひ参考にしてください。
上手に歯磨きできるかな?歯磨き不足による口臭原因と対策
子どもはうまく歯磨きをしたつもりでも、磨き残しがあることや、磨きにくい場所だけプラークが残ることが多くあります。
歯磨き不足による口臭は日に日に強くなっていくものです。
プラークは歯の表面に付着する柔らかな堆積物で、食べ物のかすを栄養とした微生物とその代謝物によって増えていきます。
時間が経過すると歯石となって、虫歯や歯周病の原因になるものです。
歯磨き不足が疑わしいときは、子どもが歯磨きをするときに、お母さんが仕上げ磨きをしてあげましょう。
子どもの乳歯が生えてきたときから仕上げ磨きをスタートさせて、子どもの永久歯への生え替わりが落ち着くくらいまでは仕上げ磨きを続けるようにします。
1つの歯または歯ブラシをあてる箇所1か所あたり、20回程度のブラッシングを目安にすると、しっかりとプラークを落とすことができます。
虫歯の進行による口臭原因と対策
虫歯は実は臭うもので、ビュータンス菌が発する独特の臭いがあります。
軽微な虫歯は口臭の原因にはならないものの、ある程度進行した虫歯にプラークが付着すると、歯磨きだけではなかなか落とせなくなり、プラークがどんどん分解されていき口臭を発します。
虫歯の治療を最優先にすることと、甘いものは控えることや、だらだらいつまでも食べる食習慣を改善することが必要です。
おやつだけではなく、ジュース類や食事も同じで、ある程度の時間内で食べ終わり、歯磨きをする習慣をつけることが最重要です。
家族と一緒に歯磨きをすることや、仕上げ磨きを徹底することも、子どもへの口臭対策や虫歯予防の意識付けにも役立ちます。
口呼吸による口臭原因と対策
夜眠るときや、日中でも口で呼吸している場合、口の中を衛生に保つ働きがある唾液が減少してしまい、細菌の増殖を招くことがあります。
口呼吸をしている人は、この細菌の増殖のリスクが高く、細菌の繁殖による排せつ物によって口臭が発生することがあります。
唾液は口の中を潤すことである種の殺菌を行っているといわれているものです。
口呼吸によって口の中が乾燥または、唾液の少ない状態になると、口臭のリスクが高くなります。
口呼吸をしている人は、鼻呼吸をするトレーニングをすることで、口臭発生のリスクを低くすることができます。
赤ちゃんの場合なら母乳を吸わせることや、哺乳瓶の乳首を吸わせることが口回りの筋肉を鍛えることとなり、口呼吸予防になります。
ある程度成長している場合は、口回りの筋肉を鍛えるように、風船を膨らますことや、シュガーレスガムをかむことが良いでしょう。
眠っている間は市販のテープがあるので、試してみることがおすすめです。
鼻づまりによる口臭原因と対策
鼻づまりがある子どもは必然的に口呼吸をするようになります。
そのためどうしても口腔内が乾燥しやすく、細菌も繁殖しやすくなり、口臭が発生しやすくなります。
鼻づまりになる原因は、アレルギー性の鼻炎や、副鼻腔炎、蓄膿症などが主な原因で、親から見て、口がしょっちゅう開いているなと感じるときは、鼻詰まりを疑ってみましょう。
鼻づまりがないときは、口呼吸がくせになっている可能性があるので、見極める必要があります。
鼻づまりが認められるときは、早めに耳鼻科を受診してどんな病気なのかを確認することが必要です。
早期に治療をすることで、症状の悪化を避けることができるほか、口呼吸の状態も早期に解消することができます。
胃腸の病気による口臭原因と対策
子どもたちの間で定期的に流行りやすいウイルス性の胃腸炎や、胃炎、十二指腸潰瘍などの胃腸の病気は、口臭を強くすることがあります。
胃を始めとする消化器官が弱っていることや、発熱を伴う状態で脱水状態になると、口腔内の唾液が少なくなり、口臭が発生しやすい状態になります。
子どもがお腹の調子を崩している、不調を訴えていて、口臭が認められるときは、どのような症状でも早めに医療機関を受診して、早期に治療を受けることが必要です。
治療により胃腸の調子が良くなれば、口臭もある程度気にならなくなります。
また、普段から胃腸の調子を整えるように予防も大切です。
下痢や便秘による口臭原因と対策
- 下痢をしているとき
腸内環境の悪化により、腸内で発生する悪臭が腸から吸収されて呼気に混ざると言われています。そのため口臭が強くなります。
- 便秘のとき
便秘状態で便が排せつされないと、腸内で腐敗が進み、有害物質が発生ます。有害物質が血液を経由して口臭や体臭として代謝されるため、臭くなります。
下痢と便秘は紙一重のような関係なので、どちらの場合も状態に合わせた食事が必要です。
下痢のときは消化の良い食事、便秘のときは食物繊維を多めに摂取することに加え、どちらの場合も水分を多く摂取してください。
また適度な運動やストレスの発散により、腸内環境が正常に機能するようになります。
ストレスによる口臭原因と対策
現代では大人も子供も同じように何らかのストレスを感じており、大きなストレスを感じると免疫力が下がりやすいことや、子どもでも胃腸の働きが弱くなることが原因で、口臭が発生することがあります。
消化機能が低下すると、口臭を発生させて、いわゆるSOSを出しますが、免疫力も下がり全身の機能が下降することもあります。
子どもがストレスを感じているときは、大人から見てすぐにわかるときと、よくわからないときがあります。
そのため普段から子どもの様子を観察するようにしておき、普段と違うなと感じたときは、ストレスが高まっているかもしれません。
その時々のスケジュールや天候などにも左右されやすいですが、ストレスが高まっているようなときは、発散させるように工夫しましょう。
例えば、雨が続き外で遊べないときは、屋内での過ごし方を工夫して、体を動かすようにするなどです。
反対に落ち込んでいるようなときは、ゆっくりとしたスケジュールを組んで、じっくり子どもの話を聞いてあげることでもストレスを解消したり、不安の解消や安心感を与えることになります。